とうとう来た! 飯盛山のナラ枯れ
近畿では日本海側からと南下していた「ナラ枯れ」。
京都滋賀で広範囲の被害が出ていて、数年前から大阪北部、
昨年には生駒山地(東大阪)で確認されていました。
同じ生駒山地にある大東市の飯盛山も時間の問題であろうことは予想されていましたが、
地元で見つけてしまうとやはりちょっとショック。
ご存知無い方に簡単に「ナラ枯れ」のご説明。
大量のカシノナガキクイムシ(略称:カシナガ)が、ドングリを実らせる種類の木の幹、それも主に太いものに
穴をあけて内部で繁殖し、持ち込んだ酵母菌でその木を枯らしてしまうというもの。
山が手入れをされず放置されている近年の山では、薪炭として利用されなくなったクヌギ、コナラなどなど
ドングリを実らせる木が大径木となっていて、
カシナガが一気に増えると山全体が枯れ木になってしまう可能性があります。
特に、生駒山地の西側である大東市では山の斜面が急なので、コナラ、クヌギ、アベマキの類が
一気に枯れると土砂災害が心配です。
観光地では景観の問題ですが、山すそまで住宅地が密集している大東市では人命の問題にもなりかねません。
とはいっても、私にできることは注意喚起程度で、
それ以上の事は個人でどうこうできるものではありませんけれど。
さて、飯盛山のナラ枯れ。
8月17日に「あれっ?」と思ったのがこの風景。

ちょっとわかりにくいので該当部分を拡大と画像処理。

落葉にはまだまだ早いこの時期に茶色くなっている木が固まって何本かありそう。
そして、飯盛山にはコナラ、クヌギ、アベマキが多い。
怪しい・・
というわけで、何とか時間を都合して本日行ってみました。
飯盛山の比較的上のほうまではたぶん6年以上行ってない。
(健康上の理由だったり諸々都合がつかなかったり・・・)
行く前から、画像の所にズバリたどり着ける自信は無かったのですが案の定、
上に行くとどの尾根だかよくわからない。
この時期は木々の葉が茂って山の中では見通しが効かず・・・
雨も降ってくるしどうしようかと思っていたところ、遠くから見た画像と場所は違うけれど怪しい木が!
ハイキング道を外れて少し下ると間違いなさそう。
被害木の特徴である大量のフラス(カシナガが孔道を掘った木くずや糞などの混ざったもの)があり、
木の幹にはそれらしい穴が!




この場所の良い目印は道標。
竹林コースとつつじ尾根の分岐を示す道標からほんの少し下ったところ。

この場所で3本(二股になっている木が2本なので5本?)。
遠くから見えていた場所ではないので飯盛山で複数個所被害が出ているのは間違いなさそうです。
山すそのみなさん、今のうちに土砂災害対策を進めておくいたほうが良さそうですよ。
と、ここで言ってみてもなぁ。 行政へはどこに言えばいいんだろう?
とりあえず週が明けたら市役所に電話かな。
(どうやらこのあたりの担当は「大阪府 中部農と緑の総合事務所 緑地整備課」らしい。)
それにしても、帰りは雨が降ってびっしょり。
実家に寄ったら父から小言を食らって・・・ まぁそれは別のお話ということで。
京都滋賀で広範囲の被害が出ていて、数年前から大阪北部、
昨年には生駒山地(東大阪)で確認されていました。
同じ生駒山地にある大東市の飯盛山も時間の問題であろうことは予想されていましたが、
地元で見つけてしまうとやはりちょっとショック。
ご存知無い方に簡単に「ナラ枯れ」のご説明。
大量のカシノナガキクイムシ(略称:カシナガ)が、ドングリを実らせる種類の木の幹、それも主に太いものに
穴をあけて内部で繁殖し、持ち込んだ酵母菌でその木を枯らしてしまうというもの。
山が手入れをされず放置されている近年の山では、薪炭として利用されなくなったクヌギ、コナラなどなど
ドングリを実らせる木が大径木となっていて、
カシナガが一気に増えると山全体が枯れ木になってしまう可能性があります。
特に、生駒山地の西側である大東市では山の斜面が急なので、コナラ、クヌギ、アベマキの類が
一気に枯れると土砂災害が心配です。
観光地では景観の問題ですが、山すそまで住宅地が密集している大東市では人命の問題にもなりかねません。
とはいっても、私にできることは注意喚起程度で、
それ以上の事は個人でどうこうできるものではありませんけれど。
さて、飯盛山のナラ枯れ。
8月17日に「あれっ?」と思ったのがこの風景。

ちょっとわかりにくいので該当部分を拡大と画像処理。

落葉にはまだまだ早いこの時期に茶色くなっている木が固まって何本かありそう。
そして、飯盛山にはコナラ、クヌギ、アベマキが多い。
怪しい・・
というわけで、何とか時間を都合して本日行ってみました。
飯盛山の比較的上のほうまではたぶん6年以上行ってない。
(健康上の理由だったり諸々都合がつかなかったり・・・)
行く前から、画像の所にズバリたどり着ける自信は無かったのですが案の定、
上に行くとどの尾根だかよくわからない。
この時期は木々の葉が茂って山の中では見通しが効かず・・・
雨も降ってくるしどうしようかと思っていたところ、遠くから見た画像と場所は違うけれど怪しい木が!
ハイキング道を外れて少し下ると間違いなさそう。
被害木の特徴である大量のフラス(カシナガが孔道を掘った木くずや糞などの混ざったもの)があり、
木の幹にはそれらしい穴が!




この場所の良い目印は道標。
竹林コースとつつじ尾根の分岐を示す道標からほんの少し下ったところ。

この場所で3本(二股になっている木が2本なので5本?)。
遠くから見えていた場所ではないので飯盛山で複数個所被害が出ているのは間違いなさそうです。
山すそのみなさん、今のうちに土砂災害対策を進めておくいたほうが良さそうですよ。
と、ここで言ってみてもなぁ。 行政へはどこに言えばいいんだろう?
とりあえず週が明けたら市役所に電話かな。
(どうやらこのあたりの担当は「大阪府 中部農と緑の総合事務所 緑地整備課」らしい。)
それにしても、帰りは雨が降ってびっしょり。
実家に寄ったら父から小言を食らって・・・ まぁそれは別のお話ということで。
- 関連記事
-
- 飯盛山のフクロウ (2015/05/09)
- 今年も飯盛山でフクロウが子育て中 (2015/04/25)
- タンポポ調査2015 (2015/04/19)
- 犬の足の裏 (2014/11/03)
- 京都へお仕事_寄り道で下鴨神社へ (2014/08/31)
- とうとう来た! 飯盛山のナラ枯れ (2014/08/24)
- もしかしてナラ枯れが来た? (2014/08/17)
- 2014年 ナチュラリスト入門講座のご案内 (2014/08/17)
- 今年初めてのコオロギの声 (2014/08/03)
- フクロウの卵が無くなっていた (2014/07/21)
- 2014年 今年初めて聞いたセミの声 (2014/07/08)
コメントの投稿
見守るしかないみたい
すずさんのおっしゃる通り、まわりが緑なのに「一目瞭然」の不自然な茶色です。
こうしてナラ枯れを見つけても、細切れの民有地の集まりである生駒山地の飯盛山では行政も手を出せず(予算も無いでしょうし地権者との連絡も難しそう)、里山ボランティアなんて山全体から見たら全くの非力。みんなが枯れ行くのを見守ることしかできないことでしょう。
急な斜面まで住宅地が迫る飯盛山ではせいぜい土砂災害に備えて砂防工事を優先的にするくらいが現実的かなと思っているところです。(先日は広島で大きな土砂災害がありましたしね。)
案外、大径木が倒れて林床に日が差せば、いろいろな草木が芽吹いて土砂を抑え、多様性も豊かになっていいのかもと、ちょっと開き直りの前向きな考え方をしているところです。
こうしてナラ枯れを見つけても、細切れの民有地の集まりである生駒山地の飯盛山では行政も手を出せず(予算も無いでしょうし地権者との連絡も難しそう)、里山ボランティアなんて山全体から見たら全くの非力。みんなが枯れ行くのを見守ることしかできないことでしょう。
急な斜面まで住宅地が迫る飯盛山ではせいぜい土砂災害に備えて砂防工事を優先的にするくらいが現実的かなと思っているところです。(先日は広島で大きな土砂災害がありましたしね。)
案外、大径木が倒れて林床に日が差せば、いろいろな草木が芽吹いて土砂を抑え、多様性も豊かになっていいのかもと、ちょっと開き直りの前向きな考え方をしているところです。
No title
一目瞭然で茶色くなっているんですね。びっくりです。
最近土砂災害も増えてきてるし是非役所で早めの対策を促したほうがよさそうですね。
虫の力ってすごいですよね。小さい力でいずれ人間にも影響するなんて。
ほんと、雑木林って勉強になります。
最近土砂災害も増えてきてるし是非役所で早めの対策を促したほうがよさそうですね。
虫の力ってすごいですよね。小さい力でいずれ人間にも影響するなんて。
ほんと、雑木林って勉強になります。